闇烈火〜プロローグ『悲しみの果てに』〜2―1
※08 1/27 更新、文章修正。
「大丈夫ですか?レンドさん!」
身体を揺さぶるもぴくりともしなかった。
倒れている青年の腕に手をやる。脈は少し弱く、目をすばやく走らせ身体中を見渡しても、身体のあちこちから血がどくどくと流れている。
どう見てもとても危険な状態だった。早急に手当てしないと黄泉の世界へ旅立たせてしまう。
横たわっている青年を揺らして起こそうとしてたが、まずは傷を手当てする方が先だと気づいてから、はやる気持ちをどうにかして抑えた。それから自身が使える特殊な能力、万物を司る源“エナジー”を駆使して、一つずつ慎重に開いた傷を塞いでいき治療する。
だが、治療するのが遅かったのか目を疑うような現実を突きつけられた気分に次の瞬間襲われた。なんと青年の唇が徐々に紫色になり、肌も土気色になっているのを視界全体で捕らえたからだ。
早く手当てしないと青年は二度と起き上がることもなくなってしまう。かといって焦りの心を持ったまま動くと失敗を呼び寄せる危険性があった。