“ネメシスとタナトス〜大変! 鼻水が止まらなくなっちゃった!?〜”
「ぐずっ……う〜、鼻かゆいよ〜……ぐずっ……へっくしっ!」
ドアを開けた先には、鼻をむず痒そうにぐずぐずと掻きながら、時折くしゃみをしているネメシスがいた。
目元は赤くなって腫れており、いかにも苦しそうな表情だ。それにほんの少し涙を流していたのか?と思われる後が頬のところにできていた。 まぁ最も目が充血しているかどうかは、元々目が深紅の色しているので、全く皆目もつかないけれど。
僕はすぐさま気づいた。これは完璧“季節的アレルギー(今で言う花粉症に近い病気)”にかかったと見るのが妥当であろう。後で薬でも調合しとこうと考えておく。
それにしても、意外と言えば意外だがネメシスは、そういう病気には無縁かと思っていた。事実今まで僕が見てきた限りでは、ネメシスは怪我こそしたことはあれど、病気やアレルギーの類などは一切掛かっていなかった。
だが厳密に言うと発作はまめに起きているようで、時折胸を押さえつけて屈みこむことも見受けられる。
とりあえず、お茶や何かでも飲むのかと思い、僕はネメシスに声をかけた。